報告:あけぼの神奈川代表・牧野葉子
akebonokanagawa@gmail.com

日時:2025年3月16日(日)
会場:ウィリング横浜9階研修室901号室(横浜市港南区)
参加:53名 (会員33名、一般20名)
講師:土井卓子先生(湘南記念病院・乳がんセンター長)

前半はミニレクチャー
「乳がん患者が 覚えておきたいこと」
 乳がんで命が危険にならないためには、いつ何があっても最善の対応が出来るようにしておくこと、それには自分のがんのことを知り、病理結果、治療歴の記録を取っておくことが大切。
 自分のがんがどんな状態で、術式は、お薬は何をどのくらい使用したのか、どんなリスクが現在あるのかなどを知り、創部、対側乳房、遠隔転移、その他の病気にいつも気を配ること。
 がんの性質や広がり方は治療の参考になりますし、放射線治療は同じところに照射する限度があり、アンスラサイクリン系薬物は総投与量に比例して心臓に負担がかかり、後になって影響が出ることもあるそうで、記録は重要です。
 サブタイプを決めるホルモン受容体やHER2については腫瘍組織のスライドを用いた説明がありました。Ki-67(がんの活動性)、脈管侵襲などについても解説していただき、それぞれに合わせた治療をしているということを知ることができました。
 お話の最後に先生から「がんになっても私はわたし!強く、美しく、楽しく生きていきましょう!」のメッセージがあり、明るい気持ちになりました。

 後半は質問・相談会 
 約30名の方から手術、治療、そして治療の副作用、検査、食生活や心のケアについてなど50以上の事前質問が届き、似た質問をまとめて、質問リストを作り、回答していただきました。
リンパ節を取った方にとってリンパ浮腫は何年経っても起こることがある後遺症で、早めにケア・治療することが大切。蜂窩織炎の対応について。リンパ管静脈吻合術(LVA)の治療は改善の可能性が60%、浮腫が出始めてから早い方が改善する可能性が高い。

副作用について 
 いろいろと対策が進み、ほとんど嘔吐もなくなっている。脱毛が問題。脱毛のために仕事の継続に悩んだり、治療を変えたいという人もいる。最近は取り入れている病院もあるという日本製頭皮冷却装置は、脱毛を完全に防ぐほどではないけれども脱毛の割合が少なくなり、回復が早いそうで、先生は頭皮冷却装置使用を保険適用にするよう働きかけている。是非保険診療にして欲しいです。またこの装置で手足のしびれ対策も出来ないか試しているところとのこと。タキサン系の抗がん剤などの副作用のしびれで長く悩んでいる方も多いので、上手くいって欲しいと思いました。

 

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